【4日め】
向島→尾道散策→広島→夜行バスで大阪へ
尾道のホテルで一泊。
めずらしく、セットした時計より先に目が覚めました。
(以下長文)
向島に行くため早々に身支度をし、カメラを持ってホテルを後にしました。
(向こうに見えるのが向島)
尾道駅前の渡船乗り場から乗船します。(片道50円)
8時前、ちょうど通勤・通学ラッシュ。
着岸した船から自転車に乗った人たちがダッシュで駅に向かいます。
「いってらっしゃーい」と心の中でお見送りしながら、船に乗り込む。
船はエンジン音を内海に響かせながら、対岸の向島に向かいます。
間もなく到着。
お腹空いたな…と島内を歩きながら、朝食が取れそうなお店を探していると、「檸檬の木」という喫茶店がありました。
店内にはいると、マスターが1人。
「いいですか?」「どうぞ」。
モーニングセットを食べている時にマスターとの会話が始まりました。
「どちらから?」「浦安です。」
「観光?」「はい、友人と待ち合わせしてます」
「尾道初めて?」「いえ、4度目です」
とたわいのない会話をし、そして必然的に大林監督の話となりました。
(実は、わたしは大林監督が撮る尾道が大好きなんです!ロケ地めぐり経験済みです)
マスターの名前は「永井照敏」さん。
その昔まだインターネットが普及していない時代、この喫茶店が大林作品の情報の交換場だったらしく、日本全国からファンが集まり、活気に満ちていたそうです。
今でこそ親切なロケ地マップがありますが、当時は自分たちの足で坂道を登り、覚えのある路地や家を見つけては大喜びし、喫茶店に戻り報告していたのです。
当時の様子を振り返り、懐かしい目をしながら静かにお話する永井さん。
心がほっこりしました。
そろそろ待ち合わせの時間。
ラッシュの過ぎた渡船に乗り、尾道に戻りました。
*檸檬の木:
広島県向島町843-23
永井さん、有難うございました。いつまでもお元気で。
(EOS Kiss-Digital)